なんでもだいすきさん

ぜったいはぜったいないことがぜったい

M!LKの歌声

 

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M!LKセカンドアルバム

「Time Capsule

発売おめでとうございます!!!!!!

 

M!LKの今までと、これからへの希望と、何より現在の等身大の姿を詰め込んだ宝物のような一枚を手にすることができて心から幸せです。

これからM!LKと、私たちみ!るきーずでこの一枚をかけがえのない宝物にできますように!

 

ささやかですが、アルバム発売を祝して、一つブログを認めました。宜しければお付き合いください。

 

さあ今回は、M!LKの歌声についてお話ししたいと思います。M!LKは個性豊かな楽曲が多く、それらを聴いただけで「M!LKらしさ」が感じられる訳ですが、それは曲の力だけではありません。M!LKの曲をM!LKたらしめるにはM!LKの声が必要不可欠です。極論ですが、何の曲でもM!LKが歌えばM!LKの曲になるもんです。そんなM!LKの色を創る7人の歌声について私の所感をまとめたいと思います。

 

今回は歌声の基本データをソフト/ハード、ウェット/ドライのバロメーターで表します。

ソフト/ハードは歌声の硬さの基準です。ソフトな歌声は、優しく繊細な声を、一方ハードな歌声は芯がありハリのある声をイメージしています。

また、ウェット/ドライは歌声の粗さの基準です。ウェットな声は艶やかで伸びのある、透き通った声を、ドライな声はハスキーで温かみや親しみを感じられる声をイメージしています。

声は粗いのがダメ、とかはなくて、ロックにはドライな声の方が似合うし、オペラにはウェットな声の方が適当なように、それぞれの持つイメージが異なり、役割があると私は思っています。ですのでどうか、推しの歌声を馬鹿にされた!と思わないでいただけると幸いです。

あと、別に私は歌を専門で勉強しているわけではないので、専門家の方がいらっしゃいましまら本当にごめんなさい。素人の戯言と思ってお手柔らかに読んでいただければ…!

全て所感ですので、違うように感じている方がいたらこれまたごめんなさい!

 

さぁいってみよう。

 

 

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上の図は先述した基準を元に、歌声を分類したものです。この図を元に、一人一人の声をピックアップしていきます。

 

 

吉田仁人

〜駆け抜ける高音に安定した声量のM!LKの大黒柱〜

 

仁人くんは、おそらく地声はドライですが、高音を出す時に喉に圧力をかけると粗さが落ちてウェット気味の声になります。高音の伸びがとても良く、ハイトーンへ上がる時に息をたくさん送ることができる声量を持っているので、駆け抜けるような疾走感のある歌い方ができます。テルネロファイターの「生きることとは〜」やハロー!のBメロ、Goin' Downの「Make you〜」など、仁人くんの高音の魅力を運営サイドも理解しているようで、それを存分に味わえるパートが沢山回ってきています。バキバキにダンスをしながらでも安定感のある歌声を披露できる実力派で、生歌が音源と比べても遜色ありません。高音を特筆して書きましたが、地声で歌う低音は温かみと深みがあり、これもまた絶品であります。

 

 

佐野勇斗

〜男らしい声を生かしたソウルフルなボーカル〜

 

佐野くんの声はとてもドライでハード。恐らく世間ではハスキーボイスと呼ばれる部類の声です。粗めでトーンが低いので男らしい印象を与える一方、低音をしっかり響かせ、温かさと深さを出して歌うフレーズはとても安定感があります。BLACK M!LKのボーカルに選ばれたのもまた然り。ブラミルの男らしくロックな曲調には佐野くんの様な声がとても映えます。最近は音域がかなり広がったようで、高音もかなり楽に出せている印象。佐野くんの声で高音を出すと、少しかすれたようになるのですが、これがまた味があって切ないフレーズがとても映えるように思います。歌声とはまた違う話になりますが、佐野くんはおちゃらけた時のキュッと喉がしまった声がまたキュートで、これが彼の親しみやすさを造る一つであるように思います。

 

 

塩﨑太智

〜優しく繊細な歌声はどんな色にも染まる〜

 

太智くんの歌声はその容姿と同じようにとても繊細で儚いです。優しく包み込むような声は、まるで冬の白雪のよう。どんな曲でも、誰と歌っても馴染みがよく、スッと私達の耳に入ってきます。一方めちゃモルなどのアッパーチューンでは、キュートで賑やかな地声を生かしM!LKの曲を盛り上げます。「雑音」と呼ばれることも多いのですが、実は私はこの言葉、たとえ良い意味で使われているとしてもあんまり好きじゃなくて…。本人もあまり歌に関しては得手としていない様ですが、太智くんはおそらく声量が上がってもソフトに聞こえる声なんですよね。これは個性であり武器です。そんな素敵な声を持っているので、私は是非太智くんにはハモリを極めてほしいと思っています。太智くんのハモリ、どんな声にでも寄り添って溶け込むことができるので、絶対綺麗だと思うなぁ。

 

 

板垣瑞生

〜生まれ持った美声で歌うは魂の叫び〜

 

瑞生くんの歌声を語るのに欠かせないのが、その生まれ持った声です。彼の声は響きがとても豊かで、荒れた海を鎮めるかのような厳かさと、いわゆる耳が溶けるような甘さがあります。そんな彼の歌声はとてもエモーショナル。瑞生くんは曲中で強弱のつけ方がとても上手く、弱奏部の甘く優しい歌声と、強奏部の力強い叫びの対比が魅力的です。彼はその日の気分やお客さんの反応でかなりパフォーマンスが変わるタイプで、ライブの方が私は歌が上手いと思っています。覚醒時なんかは音源よりも格段に歌がうまいです。瑞生くんはかなりフィーリングに重きを置いていると思っていて、ライブで彼がどう感じているか、何を伝えたいかを魂を削るように歌声に込めて歌うんですね。だからこそ彼の歌はエモいのでしょう。

 

 

 

曽野舜太

〜無邪気な少年らしさが残る名バランサー〜

 

曽野くんの声は、分類的には瑞生くんの近くになっているんですが、瑞生くんよりトーンが低めです。トーンが低めなので、佐野くんの声に印象が似ていますね。M!LKの中でも声に癖がない方で、歌い方も本人の性格を表すかのようにとても素直です。少年らしさがまだ残る歌声は、きっと今にしか出せないもの。曽野くんは、無邪気で弾けるような一面を見せたかと思うと、安定したピッチで落ち着いたトーンで魅せることもできる器用な子だと思います。またこれから個性豊かなM!LKの歌声のバランスを上手く取ってくれるのが曽野くんの声になるような気がします。まだまだ若いですから、これから大人の男の人になった時の変化が楽しみです。

 

 

山中柔太朗

ニュートラルな歌声で魅せるM!LKの新境地〜

 

柔太朗くんの声はふわっとしてるんだけど、艶のある、不思議な声なんですよね。とあるインタビュー*1でメンバーが「柔太朗の歌い方はふわっとしててフラットで独特」って話をしていたんですが、柔くんの歌声は歌に自分の色を足す、とういうより、引いて歌を引き立てることで、逆にそれが柔くんらしさになっているような印象です。足し算じゃなくて引き算の美学と言いましょうか。あと柔くん、喉圧が上がると仁人くんの声に少し似るんですよね。それでいて、ごく稀に悠稀くんのような声もする。他のメンバーの声に例えるのはあまり良くないのかもしれませんが、そういう意味では太智くんの声のように何色にも染まりやすいとも言えます。M!LKに今までなかったような歌声なので、これからの更なる活躍が楽しみですね。

 

 

 

琉弥

〜煌めく光線のような天性のアイドルボイス〜

 

琉弥くんの声は艶とハリがあり伸びやかで、そしてとても煌びやかです。例えるならトランペットの音色のように、ユニゾンの中でも、ソロでも、パーンと声が抜けて私たちの元に届きます。あ!琉弥だ!って一発で分かる声。まさに花形。アイドルにぴったりの天性の声と言えます。声のトーンが高めなのも煌びやかさを一層増しています。まだ中学生ですが既にとても安定した歌唱力があり、これから声帯が安定してくれば、更に力強さも出てM!LKの頼れるボーカルになってくれるでしょう。声変わりした後だとどうしても自分の思うように喉が使えない事もあると思うので、無理せず焦らずその天性の声を生かして、歌を伸ばしていってくれればと思います。

 

 






実はこのタイミングでこのネタを持ってきたのには、意味があります。悠稀がいた時代の歌声と、現体制の歌声とでは、やはり大きな違いがあります。それは悠稀がM!LKの歌の大黒柱であったからだけではなく、4人の歌唱力も日々向上しているからです。また、加入したメンバーが参加した楽曲を聴く機会が少ないうちは、書かないようにしようとも思っていました。逆を言えば、新メンバー3人に明るくなかった私でも、ある程度の文を書けるくらいの曲を新生M!LKは重ねてきたということでもあります。

 

 

アイドルグループというのは、アーティストのように歌声のみでメンバーを選んでいるわけではないので、個性豊かな声が集まりがちです。だからこそ、さまざまな楽曲に対応できたり、色んな一面を魅せられるのですが、一方でまとまりが薄くなったり、誰か1人だけの声が突出してしまう可能性もあり、諸刃の剣でもあります。

その点、M!LKはユニゾンがとても綺麗なグループだと思います。音源だけでなく、生歌もとても安定するようになり、ピッチの次、表現にまで気を遣っている様子が伺えます。実際にアルバムのインタビューでも、「歌の情景やどういう気持ちで歌うかをとても考えた」と話していました。

当たり前のことを言っているようですが、自分に置き換えて少し考えて頂きたい。カラオケで、ここはこんな風な表現にしようって考えながら常に歌っていますか?私もカラオケに行きますが、周囲の人でそこまで魅せようと歌う人はあまりいません。そりゃ、一般人ですから、と言われればそれまでですが、そのくらい歌の表現とは意識しなければ出来ないものであり、意識しても上手く出来ないものなんですね。

 

それを着実にものにして、更に磨いて。このアルバムに詰まっている今のM!LKの歌声は、まだダイヤの原石なのかもしれません。そして、Time Capsuleに詰まったものが思い出と共に宝物になるとき、歌声も磨かれた正真正銘のダイヤになっているのでしょう。

 

そんな素敵なアルバムが、そしてM!LKの歌声が沢山の人の耳に触れますように祈りを込めて、今回のブログを終わらせていただきます。

みんな、Time Capsule聴こうね!!